若者たちによる凶悪な犯罪や暴力を生み出した原因は、
絶対的な道徳(=モラル)が崩れ、
消え去ったことにあるように思われます。
家庭や社会の中にこれらを再興することが、
彼らの破壊的傾向を抑制する鍵となるでしょう。
しかし、大人が彼らの世界と向き合い、
絶対的な価値を再興しようとする時、
見逃してはならない心の叫びが彼らの中にあります。
彼らが孤独を感じており、断ち切られていると感じており、
自分が何者か確信を持てないでいるという叫びです。
教会に来ている子どもでさえ、両親や大人、
社会から切り離され、遠ざけられていると感じている…。
この疎外感や自我の意識の曖昧さが、
敵だらけの世界でさまよっているという感覚を
若者の内に引き起こしています。
それゆえ著者は彼らを『断ち切られた世代』と呼びます。
断ち切られた世代に真理を届けるために、
まず彼らの性格を理解し、なぜ彼らがそれほど痛み、
孤独を感じるのかを理解することが求められます。
今回はクリスチャンであるジョシュ・マクドウェル氏の著書
『断絶世代とつながるために』から一緒に学んでみましょう。
〈彼らの世界に入っていく〉
ルールや規則や教育だけでは、子どもたちと私たちの結びつきを育てることはできません。心の触れあいと愛の絆が必要なのです。それは、彼らと日々うちとけて会話を交わす中で深い関係を築き上げ、それを保ち続けていくことから生まれます。だから、私たちが子どもたちと繋がろうとするなら、遠いところから指導するのではなく、近しく、個人的に関わることが大切です。彼らの世界に入っていき、彼らと繋がるのです。「彼らの世界に入る」とは、彼らと同じ生活をするという意味ではなく、〈彼らの生活の中で何が起こっているのかに気づき、ふさわしい結びつきを育むためにそこに留まる〉という意味です。では、今日の若者の世界はどのようなものか…。4つの明確な特徴を以下に挙げてみます。
| ① | 情緒的な浮き沈み |
|---|---|
| 誰にでも気分の浮き沈みはあるが、思春期の若者たちのそれは上がったり下がったりがもっと頻繁で、もっと激しい。それは、私たち大人にとって些細に見える状況にも、彼らは大きな刺激を受けるからである。子どもたちにとっては、些細なことが些細なことではない…のである。ゆえに、彼らの情緒的な浮き沈みに敏感となることを学び、その喜びと痛みの両方に対処できるよう助けてあげなければならない。 | |
| ② | 衝突 |
| 若者は自らのアイデンティティー、生きる目的や意味を知ろうともがいている。自分がどのくらい力があるのか確かめてみたくなったり、親や家族から離れて自分は何者なのかを知ろうとする。個性を発揮しようとするが、仲間に加わることも望み、仲間の期待に応えるために個性を犠牲にしたりする。自立と個性を求める〈実験飛行〉は、大人との間で緊張と衝突を生み出すことがよくある。私たちは彼らの緊張をほぐしつつ、彼らとの繋がりを保つ方法を学ぶ必要がある。 | |
| ③ | 愛と性についての混乱 |
| 10代前半の女の子たちは、月に2、3回恋をしたり失恋しているようだ。そして愛と性の混乱の中で生活している。聖書的な愛の概念がゆがめられ、誤った価値観の中に住んでいる彼らは、愛の親密さと性の激しさと取り違えて成長してしまう。この混乱が子どもたちに「断ち切られた」という感情を残してしまうのである。親や思いやりのある大人たちとの繋がりは、本当の愛と、この世が愛と呼ぶものの違いを学びつつあるこの時期にこそ必要なのである。 | |
| ④ | 性的なプレッシャー |
| 思春期における急激なホルモンの変化は、肉体的・社会的・情緒的に子どもたちに大きな影響を与える。ホルモン変化による情緒的なプレッシャーと、低い自己管理能力の組み合わせは悲惨だ…。彼らは異性との関係の中ですべき事としてはいけない事を教えられている。しかし、知っていることと「どのように・いつ」それを守るべきかを知ることは別のことなのである。この時期に、親や思いやりのある大人との繋がりを感じている若者は、この性的プレッシャーに負けることがかなり少ない。 | |
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次回からは、実際に若者たちと繋がる『6つの要素』について学びます。
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つづく









